Under the Sun
Under the Sun
サイズ
73cm × 53cm
素材
絹(表地)、木枠(桐)、樹皮(マツ、ナラ、クヌギなど)
作品に込められた想い
朝と夜の山をイメージした、樹皮を使用した作品。着物文化と密接な関係がある桐の木材で作った額に入っており、ストーリー性と高級感溢れる作品です。
色が違う帯地の面と裏を組み合わせて、面裏の見え方違いで山の光と影を表現しています。
この作品では日本の山と山奥の森の美しさを伝えたく、日本の伝統文化である帯と日本の物作りに欠かせない木材を使用しました。
服として使えなくなった同じ帯の表地と裏地と、普段廃棄されるはずの樹皮を活用し、究極のアップサイクル作品を目指しました。また、日本ならではの自然の素材 ー 絹、桐(額)、松(真ん中の装飾の樹皮)と日本ならではの自然の文様の遠山文のマリアージュによって色んな角度から日本の大自然の壮大な美しさを表現しています。
真ん中の樹皮の装飾がこの作品の特徴的なポイントになっています。山と山の間の谷に森が人がっているようなイメージで、帯に織り出されている山々の合間にマツ、ナラ、クヌギなどの樹皮が埋め込んでおり、自然な雰囲気と触感を醸し出しています。
時期、ストーリー
こちらの作品に使用されている帯は昭和後期に製作され使われていたものです。
色や文様の解説
色違いで織り出された遠山文の帯をアップサイクルした作品です。
遠くに見える山並みを文様化したもので、古くから絵画や工芸品にも表されてきました。
染織品では険しい山ではなく、なだらかな半円形のものが多く用いられます。
生地の特徴など
表はベージュ色、裏は赤の地に金糸で山が織り出されたおめでたい色柄の袋帯をアップサイクルした作品です。
光の当たり方によって、深い色の陰影に見えたり、鮮やかな色に金色が浮かぶように見えたりと、時間の経過によって色んな顔を見せる山のように表情が変化します。
額について
こちらの作品は、日本の自然の精錬された美しさを伝えたく、着物と関わりがある日本ならではの桐の木材を使っています。
桐は日本国内でとれる木材としては最も軽い木です。光沢があり、湿気を通さず、割れや狂いが少ないという特徴があルので昔から家具、建具、箪笥や楽器の材料として使われていました。
桐は着物文化と密接な関わりがあり、大事な着物を発火しづらい、湿気や害虫から守る桐箪笥で保管するという習慣が江戸時代からあります。
娘が生まれると桐を植え、結婚する際にはそれを伐採して作った箪笥に着物を詰めて嫁入り道具に持たせるということがありました。
江戸時代後期の安政の大地震のあとでは、桐の燃えにくさや、洪水に遭っても浮いて流れ中身を守ってくれる特性が確かめられたので、桐箪笥がよく売れたといわれています。
真ん中の装飾の樹皮も日本の伝統的な木の松が入っています。
デコレーションアドバイス
キャンバスはテーブルや壁などに飾ることができます。壁に掛けるにはフックか鋲か釘が必要です。作品の背面に吊り紐をつけた形でお渡しします。
注意事項
作品はアンティーク、ヴィンテージの着物を使用しております。そのため、長年愛用されてきた痕跡や生地の傷みがある場合がございます。傷や汚れがある場合は、商品ページにその部分の写真を追加しておりますので、ご購入前にご確認ください。注意事項・キャンセル・返金については、サイト内フッター部分の返金ポリシーをご確認ください。