Growing
Growing
サイズ
約24cm × 約34cm × 約2cm × 3枚
素材
正絹(表地)、木枠・綿化繊混紡(下地)
このキャンバスについて
総絞りの菊の背高い幹をストレートに表現した三連作品です。
時期、ストーリー
こちらのキャンバスに使用されている羽織は昭和後期に製作され使われていたものです。
色や文様の解説
天に伸びる茎の先に咲く可愛らしい菊。切ってから長く生きたまま飾れる菊の花は、長寿の象徴、邪気を祓う、運がいい文様です。
古くは鎌倉時代の天皇が好んで菊文様を使用していたことから、現在も日本の皇室の紋章となっている、格の最も高い花とされています。
全体は柔らかな朱色で染められています。朱色は黄味を含んだ鮮やかな赤色のことを言います。かつては赤色の絵具の最高の色を「朱」と呼んでいたそうです。朱は権威の象徴の色ともされており、古墳が発掘されると貴族の傍らには朱があるとも言われています。
歴史的な意味合い以外にも、朱色には色そのものに暖かい火、輝く太陽、魔除け、魔力への対抗、災厄を防ぐ、子孫繁栄、豊穣などたくさんの意味が込められています。
生地の特徴など
着物の布地全てを絞り染めという技法で染めているものを「総絞り」と言います。
総絞りは、日本において6~7世紀頃からすでに行われておりました。その技法は、糸や板などの専用器具を用いて布を縛り、染料がしみこまない部分を作ります。布全体を染めたのち、糸をほどくことで縛った部分だけは色が入らず、立体的に浮かび上がりそれが模様になるという仕組みです。
絞り染めは手作業で行われるため、1日に約数百個〜数千個ほどしかできません。一つの着物に対して、約20万粒以上縛る必要があるため、完成までには数ヶ月〜1年以上かかると言われています。
この羽織地全体に施されている「疋田絞り」は鹿の子絞りの一種で、小鹿の斑点のように見えるのが特徴です。
デコレーションアドバイス
キャンバスはテーブルや壁などに飾ることができます。壁に掛けるにはフックか鋲か釘が必要です。イーゼルに立てかけて飾ることもできます。お部屋の模様替え、新築祝い、プレゼント、大切な方へのお土産に最適です。
注意事項
作品はアンティーク、ヴィンテージの着物を使用しております。そのため、長年愛用されてきた痕跡や生地の傷みがある場合がございます。傷や汚れがある場合は、商品ページにその部分の写真を追加しておりますので、ご購入前にご確認ください。注意事項・キャンセル・返金については、サイト内フッター部分の返金ポリシーをご確認ください。